著作紹介
瀧澤美奈子が執筆した主な書籍を紹介いたします。
150年前の科学誌NATUREには
何が書かれていたのか
ベレ出版
2019年7月10日発行
定価:1620円(税込)
150年前の科学誌から、現代を読み解く。
世界で最も有力な科学誌の一つ、イギリスの科学雑誌『ネイチャー』(NATURE)が、今年創刊150年を迎えます。ノーベル賞はじめ多くの有名な論文を掲載してきたネイチャーは、日本がようやく戊辰戦争を終えた1869年に創刊されました。
創始者のアマチュア天文家、ノーマン・ロッキャーはじめ、ネイチャーに関わった人々は、その後30年間赤字が続く中でも、強烈な使命感と、読者のあふれる好奇心に支えられながら刊行を続けました。いったい、150年前のネイチャーには何が書かれていたのか?ダーウィンも活用した「SNSの原点」、日本愛あふれる科学者、女性科学者の苦悩と希望、科学誌が見た明治日本の姿とは?「志」、そして「友情」が育んだ希望とは。
初期「ネイチャー」から現代、そして未来を読み解くヒントを探る、知的冒険の一冊です。


日本の深海 資源と生物のフロンティア
講談社ブルーバックス
2013年7月20日発行
定価:840円(税込)
全国学校図書館協議会選定図書に選ばれました。
海は陸から眺めるだけでは一枚の鏡にすぎませんが、その下には変化に富んだ豊かな世界がひろがっています。とりわけ日本のまわりの海は深く、水深6メートルより深い海域をカバーする面積で日本は世界第一位というデータもあり、深海大国といっていいのです。
なぜ日本の深海にはさまざまな鉱物資源が眠り、多様な深海生物が棲息しているのでしょうか。身近でありながら未知の世界である深海を知る。このことの楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。

アストロバイオロジーとはなにか
宇宙に、生命の起源と、地球外生命体を求める
ソフトバンククリエイティブ(サイエンス・アイ新書)
2012年4月発行
定価:1000円(税込)
宇宙誕生から137億年。地球誕生から46億年。そして、私たちは、いまここにいます。
宇宙のどこかで同じ時間の重なりを経てきた「生命」。いないと断定するほうが難しいでしょう。しかし、いるとしたら、それはどんな?
生命とはそもそもなんなのでしょうか。
地球に似た環境を備えた系外惑星が見つかりはじめているなか、
現代の科学がこの古くて新しいテーマに挑んでいます。

地球温暖化後の社会
文藝春秋(文春新書)
2009年2月20日発行
定価:750円(税別)
地球温暖化を止めるのに、ひとりひとりがどれほど貢献できるのでしょうか。
エコと経済は本当に両立できるのでしょうか。
そもそも、本当に地球は温暖化しているのでしょうか。
日々接するさまざまな情報から、どんどん素朴な疑問がわき上がってきます。そんな「なぜ?本当!?」に答えながら、範囲が広く不確定要素の多い環境問題において、地球温暖化をどう把握し、何に注目したらよいのか、そして将来どんな社会がやってくるのかをまとめた総説です。

深海の科学
ベレ出版
2008年5月25日発行
定価:1700円(税別)
水深1260メートルの海底で、「しんかい6500」のスポットライトの前に浮かび上がったのは、地上とはまるでつながりのない無数の動物たちが、いきいきと泳ぐ姿でした。
私は圧倒され、慣れ親しんだ地球を離れた、どこか遠くの星の繁栄を見ているような気持ちになりました。海は宇宙を内包している、そんな思いがわきあがってきたのです。
私はどうにかして、深海で感じた興奮と畏敬の念を一人でも多くの人に伝えられないかと思い続けてきました。本書は海の基礎的な科学を解説しながら、ところどころに研究者たちにインタビューした内容をはさんでいます。深海という若々しい科学に挑戦する研究者の方々はみな情熱的で、素晴らしい体験を語ってくれました。

深海の不思議
日本実業出版社
定価:1500円(税別)
波立つ海の下にはどんな世界が広がっているのでしょうか。そこには地球の巨大システムが動いています。深海の面白さは深海生物だけじゃありません。気候変動、地震、資源など、わたしたちにも関係の深い、深海を中心とした海洋科学の面白さをわかりやすく解説しました。